電磁界の測定・逆推定

 

1.単板磁気試験器の開発と磁気測定

磁気ヒステリシス現象の測定システムの外観

 

電磁鋼板の磁気特性

 私たちの研究では,単板磁気試験器の開発及び磁気測定です.磁性材料は,磁気履歴特性,磁気飽和特性を有しており,電気機器に適用する場合,これら上記の点を考慮する必要があります.材料ごとに特性を表したものを磁気ヒステリシスループと呼びます.この現象を観測することにより,測定した磁性材料の特徴や,得意不得意などがわかります.磁気ヒステリシスループを熟知することで,電気機器設計時にエネルギーロスの改善,高効率化,磁性材料の適正判断などに通じます.

 

 

 

 

  波形制御法による磁束密度波形

 

 

2.永久磁石内磁化ベクトルの逆推定

極異方配向に着磁した永久磁石における磁化推定結果と磁束密度分布

 我々の研究では,主に電気自動車に使用されているモータの永久磁石に焦点を当てております.永久磁石作成時に,磁化方向を決めるため,着磁を行う必要があります.着磁を行う際に、磁石素材の配向に部分的な偏りがある場合,磁化配向にばらつきが発生してしまいます.磁化分布のばらつきにより,モータの騒音やパワーステアリングの操舵性低下が発生する可能性があります.そこで,あらかじめ磁化分布を把握し,モータ解析を行うことにより,モータへの悪影響を取り除くことができます.そのため,永久磁石内磁化ベクトル分布の逆推定する方法を研究しております.